当サイトは2025/11/25にてセレクトショップODBとしての運営を終え、11/26からバッグブランドDEFRAGのお店に移行していきます。
主な変更点としては仕入れ品の取り扱いをやめ、DEFRAG製品のみとなります。
そのほかの大きな変化はありませんが、移行期間中は両方の名称が混在するかと思います。
予めご容赦ください。
セレクトショップから「猫デザインバッグ専門ブランド」へ
当店はこれまで、ODBという名前のセレクトショップとして運営してきました。
しかしこの度、方向性をより明確にし、猫デザインバッグ専門ブランド「DEFRAG(デフラグ)」 として生まれ変わります。
DEFRAGという名前には、パソコン用語の「断片を整理して最適化する」という意味があります。
これまで積み重ねてきた経験や記憶、好きだったもの──そうしたバラバラの断片をもう一度つなぎ直し、 ひとつのブランドへまとめていく。その過程そのものが、DEFRAGという名に重なりました。
ここでは、その背景にある想いや、ブランドとしての歩みをご紹介します。
古着屋から始まったODBの歩み
当店は2022年、古着屋としてスタートしました。
私自身、フリーランスのWebデザイナーとして10年以上活動しつつ、コロナをきっかけに
「これから何を中心に働いていきたいのか?」
と深く考える時間が増えました。ちょうど子どもたちも大きくなり、子育てもひと段落した頃。
若いころアメリカ古着店で働いていた経験。
当時抱いていた夢──「自分のお店を持ちたい」という気持ちが再びよみがえり、胸の奥で静かに息を吹き返しました。
23歳の頃に諦めた夢を、40代になった今、もう一度形にしたいと思うようになったのです。
古着からアップサイクルバッグへ
古着屋としてスタートし、紆余曲折の中で海外買い付けを経験。
そこで出会ったのが、キャットフード袋を素材にした個性的なアップサイクルバッグでした。
「カバン屋としてやっていく」という意識が形を成しはじめた瞬間。
古着中心だった取り扱いも、自然とバッグへとシフトしていきました。
こうしてまたひとつ、自分の中の“断片”が整理され、次の道筋が見え始めました。
当初はアップサイクル品の仕入れと、オリジナルのリメイク古着バッグでリスタート。
山口県の海辺で育った私と“野良猫”の記憶
私は山口県の小さな漁師町で育ちました。
釣りが好きで、よく波止場へ通っていました。
そこにはいつも野良猫たち。
魚を狙って近づいてくる猫、一定の距離を保ちながらこちらを観察する猫、自由気ままでどこかユーモラスな存在。
アップサイクルの猫バッグと向き合ううちに、そんな幼少期の記憶が自然とよみがえりました。
長い時間を経て、忘れていたはずの記憶もまた“断片”として一本の線につながっていく感覚。
かわいさだけじゃない。「野生の猫」の魅力をデザインに
世の中の猫グッズは“かわいさ”が中心ですが、私が惹かれたのはそれだけではありません。
孤高・クール・気まま・ユーモア──野良猫が纏う独特の空気感。
「かわいいだけじゃない猫の魅力を、バッグのデザインに落とし込みたい」
この想いも、これまでの経験や記憶と自然に重なり、DEFRAGの核へと最適化されていきました。
一人運営だからこそ、猫に絞るという決断
最初は犬や他の動物も制作していましたが、1人で運営するうえで広げすぎると品質も世界観も散らばってしまうと感じました。
そこで、思い切って猫一本に絞る決断をしました。
これにより、ブランドの世界観も制作の方向性も、一本の線として繋がりやすくなりました。
断片的だった活動を整理し、ブランドとしての軸を最適化する──DEFRAGという名前にふさわしい転換点です。
ブランドとしての再出発「DEFRAG」
今後はセレクトショップODBではなく、「DEFRAG」というブランドとして運営していきます。
これまで古着やアップサイクルで当店を知ってくださった方には、 「方向性が変わった?」と感じられるかもしれません。
それでも私は、このブランドを通して新しい挑戦を続けていきたいと思っています。
そしてその挑戦の一つひとつが、これまでの断片をつなぎ直した先にあります。
台湾など海外展開への視野
DEFRAGは、国内にとどまらず海外での展開も目指しています。
インバウンドではなく、こちらから台湾などへ出向き、ポップアップとして届けるという形を目指し準備を進めています。
最後に
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
DEFRAGは、私自身の原体験や“好き”を集めて形にしたブランドです。
人生の中で積み重なってきた断片をもう一度つなぎ直し、「大人が持てる猫デザインバッグ」という形へ最適化したブランドでもあります。
これからも、その世界観を深めていきます。
