CAT NOTES / VOL.17
今回は、名前を聞き分ける猫、熱い一杯を冷ますロボット、猫の顔の小さな動きなどをピックアップ。返事や表情を決めつけずに眺めます。過去の発表や作品も含み、すべてが最新情報ではありません。
情報確認:2026年10月28日。施設・作品・商品の最新案内は、各リンク先でご確認ください。
日本の猫の話

日本 / 名前と返事
聞こえていても、来るとは限りません。
呼んでも来ない猫。でも、耳だけ少しこちらへ。2019年の研究を紹介する東京大学の記事は、猫が似た響きの言葉から自分の名前を区別するかを調べています。返事の大きさだけでは測れない話です。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
研究では声の録音を再生し、耳や頭の動きなどを観察しました。名前を聞き分けることと、呼ばれた場所へ来ることは別。研究者も、猫が関わりたがるタイミングを大切にするよう伝えています。
OUR PERSPECTIVE
小さな耳の動きを「無反応」に数えてしまうのは、少しもったいない。こちらの期待した答えではなく、相手が返した答えを見る。猫との会話は、その練習になる気がします。
出典:Dan Devor(CC BY-ND)/東京大学
発表:2019.04.08 / 研究アーカイブ
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日本 / ちょっと変わったロボット
熱々の一杯に、ふーふー担当。
カップの縁につかまり、飲み物へ風を送る「猫舌ふーふー」。ユカイ工学が2025年に発売した小型ロボットです。大きな仕事を任せるというより、一口を待つ時間に、妙に熱心な相棒がやってきます。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
小型ファンを使い、食べ物や飲み物を冷ます道具。耳や口元、カップにしがみつく姿まで、動きが楽しく見えるよう工夫されています。今回は発売当時の公式発表から、用途と姿の組み合わせを眺めます。
OUR PERSPECTIVE
機能だけなら、風を送る機械。でも「代わりにふーふーしている」と思えた途端、待ち時間まで少し面白くなる。道具に表情をつけるのは、飾るためだけではないのだと思います。
出典:ユカイ工学
発表:2025.07.11 / 商品アーカイブ
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新潟 / 暮らしと猫の信仰
狛犬の手前に、猫がいました。
長岡市の南部神社は「猫又権現」とも呼ばれる場所。新潟県の観光案内には、境内に奉納された猫の石像が紹介されています。いつもの神社の風景の中で、耳の形にふと足が止まります。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
養蚕を支える蚕や繭をネズミから守る存在として、猫への信仰が集まったと案内されています。猫好きの名所というだけでなく、地域の仕事と結びついた歴史にも触れられる場所です。
OUR PERSPECTIVE
猫が頼りにされていた理由を知ると、石像の座り方まで少し違って見える。単に福を呼ぶ記号ではなく、誰かの暮らしを支えた姿。ものづくりの土地で猫に会う、面白い寄り道です。
出典:新潟県観光協会「にいがた観光ナビ」
公式観光紹介 / 確認:2026.10.28
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世界の猫の話

南米 / 森の小さな猫
小さな体に、細かな斑点。
コドコドは、南米の森に暮らす小型の野生の猫。丸い耳と、体に並ぶ黒い斑点が印象的です。IUCNの紹介写真を眺めると、小さいという一言だけでは収まらない、密度のある姿が見えてきます。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
ギーニャとも呼ばれ、チリやアルゼンチンに分布する猫。顔の線や、黒い耳の裏の白い点も特徴として紹介されています。飼える小さな猫という話ではなく、野生の姿との出会いとして。
OUR PERSPECTIVE
細かい模様は、近づけば点、離れれば一つの毛並みになる。写真をどの大きさで置くかによって、見るものが変わる猫です。小さく載せてかわいくまとめる前に、少し寄って見たい。
出典:A. Sliwa/IUCN SSC Cat Specialist Group
公式種紹介 / 確認:2026.10.28
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英国 / 猫たちの社会
猫の世界にも、用事がたくさん。
ルイス・ウェインの猫たちは、人のように遊び、集まり、忙しく暮らしています。Bethlem Museum of the Mindの作家紹介には、猫がさまざまな活動をする絵の話が並びます。猫の町の新聞を読むような楽しさです。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
19世紀末から20世紀初頭に、本や雑誌、ポストカードなどで親しまれた猫の絵。今回は作家の生涯全体ではなく、人の暮らしを猫に置き換えるユーモアと、所蔵作品の形に注目します。
OUR PERSPECTIVE
人の振る舞いを猫にしてみると、急に大げさで可笑しく見える。猫を人間らしくするというより、人間のほうを少し不思議に見せているのかもしれません。こちらの日常も、一度猫に演じてもらいたくなります。
出典:Louis Wain/Bethlem Museum of the Mind
作家・所蔵品紹介 / 確認:2026.10.28
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米国 / 顔の小さな動き
無表情、と思っていたのはこちら。
猫の顔はいつも同じ、と思っていませんか。2023年の論文は、猫どうしの交流で見られる顔の動きを記録し、276の組み合わせを報告しています。数字よりまず、顔を見る目が変わる話です。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
Lauren ScottとBrittany Florkiewiczによる研究。数えたのは顔の動きの組み合わせで、276種類の感情を翻訳できたという意味ではありません。目や口、耳の動きをまとめて読む試みです。
OUR PERSPECTIVE
笑顔のアイコンのように、一つの形に一つの意味を当てはめなくてもいい。耳が少し違う、口元の力が違う。その微差を残した猫の写真のほうが、長く見ていられる気がします。
出典:Scott & Florkiewicz/Behavioural Processes
論文:2023年 / 顔のシグナル研究
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スコットランド / 街で覚えられた猫
街の顔は、茶トラでした。
セント・アンドルーズで親しまれた茶トラのハミッシュ・マクハミッシュ。財団の紹介には、町の家や店を歩いた猫の話と、その姿を残す像が登場します。道案内の目印が、猫というのも素敵です。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
ハミッシュ財団は、かつて街で暮らした猫の記憶を紹介しています。今も本物のハミッシュに会えるという案内ではなく、地域に残った像と、猫が人々の記憶に入っていく過程の話として。
OUR PERSPECTIVE
有名な建築より先に、「あの猫がいた通り」と覚える場所がある。地図には出ない呼び方が、その町を自分のものにしてくれる。旅先で猫を見つけた日も、似たことが起こっている気がします。
出典:Hamish Foundation
街の猫の歴史紹介 / 確認:2026.10.28
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猫のいる風景、2つ。
Pinterestで見つけた猫の写真を、公式の埋め込みで紹介します。各画像から元のピンへ進めます。
01 / 猫のいる一瞬
白黒にすると、毛並みより先に姿勢や路面の線が目に入ります。
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02 / 光と輪郭
壁際で横になる姿。まっすぐな壁と猫の曲線を見比べる一枚。
Pinterestで見る ↗
今日のおすすめ猫動画
TODAY’S CAT VIDEO / ARCHIVE
見ていない間に、少し近くへ。
顔を出すと止まり、隠れると近づく。日本から広く知られるようになった、モアクリの猫動画です。足が動く瞬間より、動かない瞬間のほうが面白い。その不思議な緊張感を楽しみます。
配信:モアクリ(旧lowdope) / 公開:2008年
だるまさんが転んにゃ – Stalking Cat -をYouTubeで見る ↗
画面に何も起きていない数秒が、次の一歩を待たせる。余白は空いている場所だけではなく、待つ時間にもあるのだと思います。


