CAT NOTES / VOL.16
今回は、思わず笑う猫の写真集、頭上の猫道、置き方で姿が変わる黒猫ハンカチなどをピックアップ。猫のいる制作室にも寄り道します。新旧を問わず選んでいるため、すべてが最新情報というわけではありません。
情報確認:2026年10月28日。施設・作品・商品の最新案内は、各リンク先でご確認ください。
日本の猫の話

日本 / 一瞬を拾う写真
本人は、たぶん大まじめ。
沖昌之さんの写真集『必死すぎるネコ』には、のけぞったり、踊るように見えたりする猫たち。人が笑ってしまう一瞬も、猫にとっては遊びや暮らしの途中。かっこよく決まらない姿が、妙に心に残ります。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
辰巳出版の紹介によると、初版は2017年。街でも出会えそうな猫の、思いがけない表情や動きを集めた写真集です。今回は新刊案内ではなく、猫を見る目を少しほぐす一冊として。
OUR PERSPECTIVE
完璧なポーズより、重心がずれた一コマに惹かれることがある。猫の写真をデザインにするときも、整えすぎて消してしまいたくない部分です。少し間の抜けた形に、その猫の体温が残ります。
出典:沖昌之『必死すぎるネコ』/辰巳出版
初版:2017.09.15 / 写真集紹介
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京都 / 頭上の猫道
猫を見るなら、上も忘れずに。
京都市動物園の「ネコのこみち」には、オオヤマネコが頭上を移動できる空中通路があります。正面の窓だけを見ていたら、猫はもう別の高さへ。こちらの視線も、少し立体的に動かしたくなります。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
施設のテーマは多様性。サーバルの跳ぶ動きや、オオヤマネコの通路など、それぞれの行動や能力を引き出す工夫が紹介されています。個体の展示や観覧状況は、訪問前に最新案内をご確認ください。
OUR PERSPECTIVE
猫が高い場所へ行くと、人も自然に空を見上げる。見せたい姿に合わせて空間をつくる発想は、写真を壁に掛ける高さにも通じそうです。猫を眺めながら、展示する側の工夫も楽しめます。
出典:京都市動物園
公式施設紹介 / 確認:2026.10.28
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日本 / 布の黒猫
くしゃっと置いたら、そこにいた。
真っ黒なハンカチに、目と耳としっぽ。フェリシモ猫部の黒猫ハンカチは、たたみ方や置き方で猫らしい姿が現れます。きちんと広げた状態より、使いかけの一瞬が本番なのかもしれません。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
2025年11月の発表で紹介されたタオル生地のハンカチです。目の表情が違う3種類があり、丸めたり、くったり置いたりして楽しむ設計。販売状況とは切り分け、道具のアイデアに注目します。
OUR PERSPECTIVE
黒い布のかたまりに目が二つあるだけで、急にこちらが見られている。野良猫を遠くから見つけたときも、最初はそんな順番だったりします。細部を増やすより、気配をつくるという考え方。
出典:フェリシモ猫部/PR TIMES
発表:2025.11.27 / 商品アーカイブ
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世界の猫の話

米国 / アトリエの同居人
作品のそばに、猫の足跡。
ウォーホル美術館の読み物には、アンディ・ウォーホルと猫の関係が登場します。抱かれた子猫の写真や、初期の線画の話。大きな有名作品とは少し離れた、アトリエの生活をのぞく入口です。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
2016年の展覧会に関連するエッセイの抜粋。美術館は、猫が作品や日々の記録に繰り返し現れることを紹介しています。展示は当時のものとして読み、現在の開催案内とは分けて楽しみます。
OUR PERSPECTIVE
制作室に猫がいると、予定していない線や汚れも生まれそうです。それを全部ノイズとして消すか、暮らしの一部として残すか。作品と生活の境目が、猫の足一つ分だけ柔らかくなる気がします。
出典:Edward Wallowitch/© The Estate of Edward Wallowitch/The Andy Warhol Museum
掲載:2016.05.24 / 美術館エッセイ
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米国 / 猫のための音楽
その曲、猫にはどう聞こえる?
人が好きなクラシックを流せば、猫も喜ぶのでしょうか。ウィスコンシン大学の2015年の発表は、猫に合う高さやテンポを考えてつくった音楽への反応を紹介しています。聴き手を猫に変える実験です。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
研究では人向けの曲と猫向けにつくった音を比べ、向きを変えたり近づいたりする反応を観察。すべての猫に効く癒やしの処方ではなく、誰の耳に合わせるかを考える研究として読みます。
OUR PERSPECTIVE
人間に心地よいものを、そのまま猫にも渡してしまうことがある。音楽まで猫の都合で組み直すと、部屋の主役が少し入れ替わる。自分の好きな曲を押しつけない時間も、悪くなさそうです。
出典:University of Wisconsin–Madison/EurekAlert!
発表:2015.03.10 / 研究アーカイブ
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アジアなど / 耳の輪郭
大きな耳に、小さな房毛。
ジャングルキャットは、細長い顔に、すっと高い耳を持つ野生の猫。派手な斑点が主役ではなく、砂色や灰色の毛と縦の輪郭が印象的です。遠くからでも耳の位置を追いたくなります。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
IUCNの紹介では、家猫に近い系統で、長い脚や比較的短い尾も特徴とされています。名前から密林だけを想像しがちですが、湿地や草のある環境との関わりも紹介されています。
OUR PERSPECTIVE
猫の顔は丸い、という思い込みを少し横へ置いてみる。細く立ち上がる顔も、低く広がる顔もある。いつもの猫の記号から離れると、絵にする線の選択肢まで増えそうです。
出典:B. Cranke/IUCN SSC Cat Specialist Group
公式種紹介 / 確認:2026.10.28
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英国 / 辞書の上の猫
辞書の上なら、少し高く座れます。
ロンドンのDr Johnson’s Houseの前には、猫ホッジの像。辞書の上に座り、そばには牡蠣の殻があります。言葉を集めた人の記憶に、猫の食事の話も一緒に残っているのが、なんともいい風景です。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
サミュエル・ジョンソンが暮らした家の公式案内が、猫との関係を紹介しています。像は彫刻家Jon Bickleyの作品。猫のために牡蠣を買ったという逸話も、当時の食文化と合わせて語られています。
OUR PERSPECTIVE
偉い人の記念館で、猫の好きなものまで覚えて帰る。そういう脱線が、むしろ人を身近にすることがあります。大きな説明の端に小さな生活を残す。その編集の仕方が好きです。
出典:Dr Johnson’s House/Hodge statue
公式の像・歴史紹介 / 確認:2026.10.28
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猫のいる風景、2つ。
Pinterestで見つけた猫の写真を、公式の埋め込みで紹介します。各画像から元のピンへ進めます。
01 / 猫のいる一瞬
歩道に座る猫。人の通り道にも、猫には別の居場所があるようです。
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02 / 光と輪郭
窓の外を見る顔。視線の先を、写真の外まで想像してみたくなります。
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今日のおすすめ猫動画
TODAY’S CAT VIDEO / ARCHIVE
その一手、案外ていねい。
Moeが積み木のタワーに前足を伸ばす、ジェンガの猫動画。そっと抜くように見える場面と、最後の自由な振る舞いの落差が楽しい映像です。人間と同じルールを理解している、と決めつけずに楽しみます。
配信:Alan Palesko / 公開:2013年
Jenga CatをYouTubeで見る ↗
器用さを見ていたはずが、最後には猫の都合に戻される。その予定外の終わり方まで含めて、猫と遊ぶ時間なのかもしれません。


