CAT NOTES / VOL.13
今回は、江戸の曲芸猫、思わず笑う猫の図鑑、舟で旅する映画などをピックアップ。森の猫や絵の中の猫にも寄り道します。終了した展示や古い作品も選んでいるため、すべてが最新情報というわけではありません。
情報確認:2026年10月19日。施設・作品・商品の最新案内は、各リンク先でご確認ください。
日本の猫の話

東京 / 江戸の猫の遊び
江戸の猫たち、曲芸までこなします。
歌川国芳の《流行猫の曲鞠》では、猫たちが人のように曲芸を披露。太田記念美術館の2023年の展覧会ページで紹介されています。猫の顔と人のポーズが一緒になるだけで、急に画面がにぎやかです。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
「江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし」は、2023年4〜5月に開催された展覧会で、すでに終了しています。公式の解説は、当時人気だった芸人を猫に置き換えた国芳の作品にも触れています。今回はその記録から。
OUR PERSPECTIVE
今のネットに猫のパロディがあふれているように、江戸の人も猫を借りて遊んでいた。時代が変わっても、まじめな顔の猫が人の役をする面白さは、あまり変わらないのかもしれません。
出典:歌川国芳《流行猫の曲鞠》個人蔵/掲載:太田記念美術館
展覧会:2023.04.01〜05.28 / 終了した展示の記録
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兵庫 / 紙の上の猫
切手の小さな枠に、猫がぎゅっと。
「かなしきデブ猫ちゃん」が、フレーム切手になった2025年の話。日本郵便の発表ページには、10枚の切手を収めたシートの写真があります。小さな枠ごとに猫を見つける、紙もの好きにも楽しい眺めです。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
近畿支社が2025年9月10日に発表し、翌11日に販売開始した商品です。ここでは販売当時のデザインを振り返ります。現在の在庫を案内する記事ではなく、猫が郵便の道具になる面白さをピックアップ。
OUR PERSPECTIVE
一枚ずつ切り離せる絵は、大きな一枚絵とは違うリズムを持っています。使う、集める、誰かに送る。猫の図柄が手元を離れて旅をするのも、切手ならではです。
出典:日本郵便
発表:2025.09.10 / 商品アーカイブ
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日本 / 笑える猫の分類
その猫、もしかして「ニブイヤン」?
『図鑑NYAO ネコみっけ!』に登場するのは、ニブイヤンやキャリーショートイヤーなど、耳慣れない猫たち。実在の品種ではなく、猫の行動や個性をもとに著者が名づけた、遊び心のある分類です。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
文・構成は佐藤克之、絵はたなかふじもと。2023年刊の本は、毛色ではなく習性やしぐさから100のタイプを紹介します。図鑑らしい体裁を借りて、猫との日常を笑いに変えているのが面白いところ。
OUR PERSPECTIVE
名前をつけると、いつものしぐさが急に作品になる。大げさな発見でなくても、猫と暮らす人なら思い当たる一瞬があるはず。観察の細かさと、言葉の軽さを一緒に楽しみたい一冊です。
出典:佐藤克之/たなかふじもと/小学館
発売:2023.08.29 / 書籍紹介
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世界の猫の話

ボルネオ / 森の猫を知る
赤茶色の猫が、森の奥にいる。
ボルネオヤマネコは、その名の通りボルネオ島の野生の猫。赤茶色の毛、小さな丸い耳、長いしっぽが特徴です。見慣れた猫に似ているようで、顔の輪郭には独特の雰囲気があります。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
IUCNの専門家グループは、赤茶色だけでなく灰色の個体も紹介しています。野外の写真や観察の蓄積はまだ限られ、生活のすべてがわかっているわけではありません。知らない部分を残したまま、まず姿から出会う一匹です。
OUR PERSPECTIVE
猫の写真を見て、すぐ性格まで想像してしまうことがある。でも、似た顔だから同じとは限らない。見えたものを丁寧に見て、まだ見えていないところは空けておく。その余白も大切にしたい。
出典:S. Kennerknecht/pumapix/IUCN SSC Cat Specialist Group
公式種紹介 / 確認:2026.10.19
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ヨーロッパ / 森のしましま
いつもの猫に似ている、森のヤマネコ。
灰褐色の毛と黒いしま模様。ヨーロッパヤマネコは、一見すると大きなキジトラのよう。でも太く、先が丸く見えるしっぽを眺めると、身近な猫とは違う輪郭に気づきます。森に暮らす猫の姿を少しだけ。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
IUCNの専門家グループは、黒い輪と黒い先端を持つ尾、幅のある頭などを特徴として挙げています。ただし外見だけで見分けるのは簡単ではありません。家猫とは区別される野生の猫として紹介します。
OUR PERSPECTIVE
似ているものの差を見るのは、面白い作業です。大きな特徴だけでなく、尾の終わり方や耳の間隔にも目を向ける。猫の見方が少し変わると、写真を選ぶ時間も楽しくなります。
出典:L. Begert/IUCN SSC Cat Specialist Group
公式種紹介 / 確認:2026.10.19
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フランス / 絵の中のくつろぎ
肖像画の猫が、いちばんくつろいでいる。
ルノワールの《ジュリー・マネ》は、別名《猫を抱く子ども》。少女の腕に収まる猫の表情が、なんとも気持ちよさそうです。肖像画の主役を見ていたはずが、つい猫の顔へ戻ってしまいます。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
1887年に描かれ、オルセー美術館が所蔵する作品。ジュリーの両親とルノワールの交流から生まれた肖像です。作品ページには来歴もありますが、まずは腕と猫の体がつくる柔らかなまとまりを眺めてみたい。
OUR PERSPECTIVE
人の表情と猫の表情が、一枚の中で違う速さを持っている。そのずれが、絵をかしこまった記念写真だけにしない。写真の中でも、予定していなかった猫のしぐさに助けられることがあります。
出典:Auguste Renoir《Julie Manet》(1887)/© Musée d’Orsay, Dist. RMN-Grand Palais / Patrice Schmidt
作品:1887年 / 所蔵品紹介
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ラトビア / 猫と旅するアニメーション
小さな舟に、猫と風変わりな仲間たち。
アニメーション映画『Flow』の中心にいるのは、一匹の猫。カピバラやキツネザル、鳥、犬と舟を進める旅は、動物たちの距離が少しずつ変わるところも見どころです。毛並みや耳の動きまで目で追いたくなります。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
ギンツ・ジルバロディス監督による2024年の作品。水に覆われた世界を旅するという設定の中で、違う動物どうしが助け合う様子を描きます。ここでは新作公開の案内ではなく、映像作品のピックアップとして。
OUR PERSPECTIVE
人の言葉で全部説明しないから、動きや間に目が向く。相手に近づく一歩、離れる一歩だけで、関係が伝わることがある。猫のしぐさを見る楽しさを、長い旅の中で味わえます。
出典:Flow/Janus Films
作品:2024年 / 映画アーカイブ
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猫のいる風景、2つ。
Pinterestで見つけた猫の写真を、公式の埋め込みで紹介します。各画像から元のピンへ進めます。
01 / Pebblesの窓辺
Pebblesの紹介が添えられたピン。窓と猫の距離を眺めたい一枚。
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02 / 白い猫の表情
白い毛並みと顔の小さな動きに、目が止まります。
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今日のおすすめ猫動画
TODAY’S CAT VIDEO / ARCHIVE
33秒だけ、猫の時間をゆっくりに。
MITが公開した、猫Cutta Cuttaの飲水を67倍ゆっくり見せる映像。舌の先から液体の柱が伸びる一瞬を、はっきり追えます。派手な出来事は起こらないのに、ついもう一度再生したくなる短さです。
配信:Massachusetts Institute of Technology (MIT) / 公開:2010年
Cutta Cutta (67x slower)をYouTubeで見る ↗
速すぎて見えていなかった形が、時間を変えるだけで現れる。猫を面白くするのは、特別な演出より、こちらの見方なのかもしれません。


