CAT NOTES / VOL.12
今回は、日光の眠り猫、猫の好奇心を調べる研究、ニューヨークのホテルに続く猫の歴史などをピックアップ。静かな姿にも話が詰まっています。過去の研究や作品も含むため、すべてが最新情報ではありません。
情報確認:2026年10月19日。施設・作品・商品の最新案内は、各リンク先でご確認ください。
日本の猫の話

栃木 / 彫刻の小さな猫
日光の眠り猫、こんな顔で眠っています。
華やかな彫刻が重なる日光東照宮に、小さな眠り猫。輪王寺の写真資料「日光大観」で見てみると、伏せた足や背中のまとまりがよくわかります。有名な名前を知っていても、顔をじっくり見る機会は意外と少ないかも。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
東照宮の奥社へ向かう入口にある彫刻で、左甚五郎の作と伝えられています。「伝えられる」という来歴も含めて残る作品。現地の拝観案内とは別に、まずは公式の写真から細部を楽しみたいところです。
OUR PERSPECTIVE
派手な場所にあるからこそ、目を閉じた小さな姿が記憶に残る。全部を強く見せなくてもいい。視線がふと止まる静かな一点に、デザインの力を感じます。
出典:日光山輪王寺「日光大観」
公式写真資料 / 確認:2026.10.19
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京都 / 猫の好奇心を読む
音がしたのに、中身がない?
箱を振ったら音がした。ところが、ひっくり返しても何も出てこない。そんな食い違いに、猫はどう反応するのでしょう。京都大学の広報誌は、猫が音から物の存在を推測するのかを調べる研究を紹介しています。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
2026年秋の『紅萠』に登場するのは、比較認知科学を研究する高木佐保さん。音と中身の組み合わせを変え、猫が見る時間などを比べます。猫が物理の公式を知っている、という話ではなく、日常の予想を探る実験です。
OUR PERSPECTIVE
耳が向く、目が止まる、もう一度のぞく。大きなリアクションだけを追わなければ、猫の関心はもっと細かく見えてくる。何を不思議がったのか、こちらも一緒に考えたくなります。
出典:京都大学広報誌『紅萠』
掲載:2026年秋号 / 研究室紹介
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日本 / 猫と盤上の旅
11ぴきのねこと、すごろくで寄り道。
絵本の猫たちと、さいころを転がして進む「11ぴきのねこ すごろく」。大きな盤面に、あの世界が広がっています。進むだけでなく、止まった場所の絵を眺めたくなるのも、絵本から来た遊びならでは。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
馬場のぼるの絵を使い、岩田ユキが構成・デザインした2018年の商品。絵本6冊のエピソードが盛り込まれています。こぐま社の紹介には、駒やカードなどの写真もあり、遊びのつくりを見られます。
OUR PERSPECTIVE
紙の上の道を進みながら、猫たちの物語に少しだけ参加する。画面をスクロールするのとは違う、テーブルを囲む楽しさがあります。週末の時間を、猫の遠回りに合わせてみたくなります。
出典:馬場のぼる/岩田ユキ/こぐま社
発売:2018年 / 商品アーカイブ
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世界の猫の話

アジア / 森の模様
大理石みたいな模様をまとった猫。
マーブルキャットの体には、大きさの違う不規則な模様。黒い輪郭が入り交じり、名前の通り大理石を思わせます。小さな野生の猫なのに、写真を見ていると模様の中を目が旅してしまいそうです。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
IUCNの専門家グループは、体に近い長さのしっぽや、樹上生活に関わる体つきも紹介しています。名前の由来を感じる模様と、長く伸びる輪郭。どちらもこの猫を見る手がかりです。
OUR PERSPECTIVE
同じ柄を規則的に並べるのとは違う、つながりそうでつながらない線。自然の模様は、少し離れて見ると一つの面になり、近づくとまた別の景色になる。その行き来が飽きません。
出典:C. Lee/IUCN SSC Cat Specialist Group
公式種紹介 / 確認:2026.10.19
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米国 / 猫と人の距離
そばにいる人が、猫の安心になる。
猫は一匹で平気、というイメージだけでは説明しきれないようです。オレゴン州立大学の2019年の研究は、人と再会したときの猫の行動に注目。飼い主を安心の拠点にする猫がいることを報告しています。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
慣れない部屋で、飼い主と過ごす時間、一匹の時間、再会する時間を設けて観察しました。落ち着いて周囲の探索へ戻るなど、反応には違いがあります。猫を一つの性格でまとめずに読むと、研究の面白さが伝わります。
OUR PERSPECTIVE
ずっと膝に乗っていることだけが、親しさの形ではない。少し離れて安心して過ごせる関係もある。猫との距離を、近いか遠いかだけで測らないでいたいと思います。
出典:Oregon State University
発表:2019.09.23 / 研究アーカイブ
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英国 / 古代の猫の姿
背筋を伸ばした猫は、ずっと昔から。
大英博物館の「ゲイヤー・アンダーソンの猫」は、古代エジプトのブロンズ像。すっと立つ耳と、整えて座った姿が印象的です。時代を隔てても、猫のあの座り方だ、とすぐにわかるのが不思議。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
所蔵品ページでは、像の来歴や素材、装身具などが紹介されています。神聖な存在としての意味を持つ一方で、まずは輪郭や正面のバランスにも注目したい作品。現物の展示状況は館の案内で確認できます。
OUR PERSPECTIVE
猫の輪郭は、細部を抑えても伝わる。耳から胸、前足へと続く線をたどると、装飾より先に姿勢の強さが見えてきます。昔の造形から、今のロゴや写真を考える時間に。
出典:The Trustees of the British Museum/Gayer-Anderson cat
所蔵品紹介 / 確認:2026.10.19
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米国 / ホテルの猫の歴史
老舗ホテルには、猫の物語も泊まっている。
ニューヨークのアルゴンキン・ホテルは、作家たちの集まった場所として知られます。公式の年表には「最初の住み込み猫」の項目も。建物や客室だけでなく、猫の存在がホテルの歴史をつくっています。
背景とDEFRAGの視点
BACKGROUND
年表は、1923年の猫ビリーを起点に、その後の猫へ続く伝統を紹介しています。ハムレットという名前も、この猫の歴史の一部。ここでは現在の担当猫を決めつけず、受け継がれてきた話として読みます。
OUR PERSPECTIVE
その場所らしさは、設備の説明だけには収まらない。昔ここにいた猫の話があるだけで、ロビーの風景を想像したくなる。小さな記憶を残すことも、ブランドの仕事なのだと思います。
出典:The Algonquin Hotel
ホテル公式年表 / 1923年からの猫の歴史
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猫のいる風景、2つ。
Pinterestで見つけた猫の写真を、公式の埋め込みで紹介します。各画像から元のピンへ進めます。
01 / 窓の中の猫
窓枠がつくる四角の中に、一匹。見る側も見られる側も気になります。
Pinterestで見る ↗
02 / 緑の向こうの猫
「Cat resting behind the greens」のピン。葉の隙間に猫の居場所があります。
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今日のおすすめ猫動画
TODAY’S CAT VIDEO / ARCHIVE
台所の特等席には、猫がいる。
JunsKitchenが猫のための一皿をつくる、2017年の動画。手元の丁寧な動きと、そのそばで待つ猫たちを交互に見たくなります。ここでは食事の作り方の案内ではなく、台所でのやりとりを楽しむ映像として。
配信:JunsKitchen / 公開:2017.07.24
Sushi for CatsをYouTubeで見る ↗
人が丁寧につくる時間と、猫が待つ時間。違うリズムが一つの画面に収まるところに、暮らしの面白さがあります。


